最先端のICT技術に着目し続けるのではなく、別の視点からICTを見る。海底ケーブル敷設船見学@長崎レポート

最終更新: 2019年2月19日

実施日:2018年11月8日(@長崎)

 

 2018年9月10日に開催されたミニプログラムコンテスト2018で、第4位となった 3 ping teeチームに贈られた『NTT-WEマリン 海底線資料館、ケーブル敷設船見学会@長崎(NTTコミュニケーションズ様提供)』の報告です!

 賞をゲットした3 ping teeチームだけでなく、引率した社会人メンターも盛り上がった貴重な見学会となりました。


見学工程

 今回はケーブル敷設船「きずな」を見学する。「きずな」は主に日本国内の海底ケーブルの保守業務を行っている。また、災害時の物資の運搬や携帯電話の基地局になる等の機能を備えている。9月上旬に発生した北海道胆振東部地震でも災害対応で活躍した。


NTT-WEマリンについてはこちら

https://www.nttwem.co.jp/knowledge/kizuna/index.html


見学を通して参加者に期待すること

 参加者には今回の見学を通して、インターネットトラフィックを支える重要でありながら普段見ることのない海底ケーブルを、一見工事業として捉えがちな敷設船(業)においてICTも利用した最新の敷設技術や歴史から、当たり前となっている“インフラ“の重要性、多くの工程を経て届く通信であることを学び取り、またこれからネットワーク、インフラエンジニアを目指し技術を磨いていく中で少しでも多くの視点で技術を捉える機会となってほしいと考えます。


仮想化技術に目を向けがちになってしまう中で、インフラの中のインフラを実際に見て学び実感する。

(引率コメント:又吉/スペシャリスト育成プログラムアドバイザー)

 参加者はこれまで見ることのなかった海底ケーブル、敷設設備の実物を見て、現場の方々の話を訊くことでより実感をもって学びを得たように感じました。実際に自分たちの生活線として使っていた沖縄近海で利用されている海底ケーブルや敷設方法、設備、機構、自動化の仕組みを実際に見ながら説明を受けることで終始驚きと感動の表情でした。ただ、参加チームはウェブサイト等で事前に学習を行っていたものの、実物のスケールの大きさもあってか驚きのほうが大きかったようで、なかなか積極的な発言に繋がらなかったことが残念。

 現在どうしても仮想化技術に目を向けがちになってしまう中で、インフラの中のインフラを実際に見て学び実感し、聞くことで、気づきや考え、今後の学びまた実務に就き技術を磨いていく中でとても有意義で貴重な機会となったと思います。



インフラを担う方々の誇りと自負を直接肌で感じ取る。

(引率コメント:新里/スペシャリスト育成プログラムメンター)

 これからの社会を担っていく若者にとって、スコープするべき領域は仮想化された環境の中での開発や運用が主体となってきています。そのような時代の移り変わりの中で、通信を支える主幹となる基礎技術を実際に見て、触れて、そこで従事する人々から感じる機会を設けてもらったことは学生にとっての大きなモチベーションの向上へと繋がっています。

 実際に沖縄県内においても離島出身(北大東島)である子にとっては、海底ケーブルによる通信インフラの確立が比較的近年であったこと、また保管物品に該当ケーブルの予備があったことなどから、これらの技術をより身近に感じてもらえている印象がはっきりと伺えました。

 また、近代化された通信技術を国内において長く運用を続けている、歴史ある企業に訪問できたことも、多くの点で彼らに気づきを与えてくれた事でしょう。例えば、作業時に台風等の自然災害が発生した際には、作業中断も当然有り得ますが、今までそのような形での中断事例がない事など、従事される方々の発言の節々から、インフラを担う方々の誇りと自負を直接肌で感じ取れたのではないかと思います。

 結びとして、時代を担う若者たちが、先人の築いてきた知恵と工夫を学び取り、今後の彼ら自身の幸福や社会貢献へと繋がっていくことを、心より期待させていただきます。


メンターこぼれ話。

 メンターとして今回引率を行ったが、敷設設備の実物を見たのは初めてでした。やはり参加者の驚きとは異なって、大人のほうがこれまでの業務経験もあってか、機材であったり技術的に対して盛り上がってしまいました。その姿を見て参加者もまた楽しみ方を広げているようにも感じました。

 敷設船見学とは離れてしまいますが、沖縄と同じく観光産業の盛んな長崎という視点から都市や交通インフラ等を見てみると、それぞれの生活や文化、観光への取り組みの違いも感じることができたように思います。

 今回のように単に最先端のICT技術に着目し続けるのではなく別の視点からICTを見ることで、知見を広げ多くの刺激を得る機会となったことは、とても良いものであったと感じます。(又吉・新里)


ご対応いただきましたNTTワールドエンジニアリングマリン株式会社担当者のみなさま、ありがとうございました!

訪問詳細は参加者レポートをご覧ください。

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